「いいことに気づいちゃった」
「んん?」
「赤っていいよね!」
「そう?」
「陽とか焔とか愛とか、あったかいものって赤いイメージだなと思って」
「そう、なのかな」
「それにね、僕の中にも赤が流れてる。めーちゃんの色だよ」
「あれ、あんたの血は青いのかと思ってた」
「ひっど!昨日お風呂上がりの色気で僕に鼻血噴かせた癖に」
「セクハラ発言の上に責任転嫁とかなにそれこわい…」
「僕はイメージカラーが寒色系だから、その…、陰気だとか醒めてるとか思われることもあって、
 自分でも暗いなって思うこともたまにあるんだけど…。でも、僕の中にも熱い赤が入ってるって考えるとさ、
 少し前向きになれる気がするんだ」
「……。大丈夫よ。カイトの手、いつも熱いもの。手だけじゃなくてくっつかれると暑いくらいだし」
「そう言えば、めーちゃんの方が体温低いかも」
「でしょう?見た目より冷え症なの私」
(かわゆすなぁ女の子かわゆすなぁ…ハァハァ)
「でも、あんたの手に浮き出てる静脈の青、かっこいいと思うわ。男の人って感じして」
「そ れ だ ! !」
「な、なに!?」
「めーちゃんにだって青入ってる!白い二の腕とか太ももとかに透ける静脈が」
「やめて変態くさいやめて」
「ふ、不平等!ウワアアァァァン」
「大体今更なんでそんなこと気にしてるのよ…」
「いーもんいーもん…めーちゃんの好きなワンカップのパッケ青いもん……グスッ」
「もしかして、新衣装の件気にしてる?」
「…あれ(ジッパーと首元)ね、よくよく見たらピンクだったの。赤はスイッチのみだった…」
「左様ですか」
「僕としてはコートの白部分かインナー真っ赤でもよかった」
(イメージ戦略全否定!)
「…なんかそんな亜種いた気がするわ」
「いやね、別に不満があるわけじゃないっすよ。でもなんかこう物足りないっていうかめーちゃん分が不足してるっていうか。
 そうか常に鼻血モードオンで行けばいいのか」
「ファンに謝りなさい」
「あー!足りない足りない!」ジタバタ
「その秘められた熱い血潮を生かしてリンとレンを迎えに行ってあげたりしない?もう3時半よ」
「しまった!Bスタジオけっこう遠いんだった…。車準備してきまーす」
「さてと。私も買い物行ってこよ。ほうれん草はソテーとおひたしどっちがいい?」
「おひたし!いってきます」
「いってらっしゃい」



(知ってる。あなたが私に向けてくる想いがどれだけ熱いか。醒めてるなんてよく言うわ)







カイト氏はネガティブとパッション、メイコ嬢は安定と儚さをあわせもっていたらいいなと言う妄想
カイト氏の体温が高いのは細マッチョなせいでも子ども体温なせいでもどっちでも

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