カイメイを書き始めた時から何となく決まっていたイメージがあります。
メイコは徹底して、嫉妬が欠落したキャラクターだということ。
私の中でこうあってほしいという願望でしかないのですが……。
ただの愛されキャラではなく、みんなを愛するからこそ、みんなに慕われる理想の姉像というか。
上手くいかないことがあっても、妬まないし逆恨みしない。
至らなかったのは私のせいだと自分を責める。

後輩たちの曲が売れまくると心から祝福する。
それもがっつり先達としての教えを叩きこんで、絶対成功するよう全力でサポートしたうえで。
自分が用済みだとか時代遅れ(言ってて私が悲しくなるのであまりこういう言葉は使いたくない)
だとかは一切考えない。だって、自分を変わらず愛してくれている人たちがいるもの。
愛の深さは数じゃない。

自身がすごく魅力的とかは思っていないので、告白されても困ってしまう。
カイトと付き合っていれば、丁寧にお断りする。

もちろん、面と向かって貶められると傷つくし悔しい感情もある。
でもそれが他者に転嫁されず自分を追いつめるタイプ。
絶対にありえないけどもしカイトが他の誰かとくっつく場合も、
カイトを意識してなければ全力で応援するし、
意識してて片思いだったと分かれば表向き笑顔で見送り、一人でちょっと泣いて忘れようとする。
両想いで浮気であれば、当人同士で話をつけ、新しい彼女を悪く言ったりはしないだろう。

「嫉妬」という感情は人であれば誰でも持つもので、嫉妬しない人間なんて
その理由付けをするのがまず困難。
普段そんなそぶりも見せない子が嫉妬の感情を見せるだけで、
すごく魅力的だし、感情移入しやすいキャラクターになるのは間違いない。
だけども、機械(人工生命体)であれば何かが欠落していてもおかしくないし、
彼女を作った「誰か」(ここでは私)がそう仕組んだのであれば、必然になる。
こういう人格者であってほしい、リアルではできない綺麗事を貫くキャラであってほしい。
という完全に自分の理想を押し付けた形になってしまいますが、
やっぱりメイコは正義で、慕われていて、悲しい目に遭ってほしくない。

初期のメモに「ツンデレではない」との記述有り。


対照的にカイトは嫉妬の塊のイメージで固定されてしまいました。
(博愛カイト兄さん好きな方には申し訳ない)。
博愛精神は持っているけど、あくまで友好的な感じで、
メイコに依存してメイコを信仰しているので、メイコが絡むと一気に心が狭くなる。
魅力的な人物がメイコに近づこうとすると、全力で阻止する。いつでも本気。女子供でも容赦しない。
友人レベルならまあ認めなくもないが、少しでも色目使ってくるとなりふり構わず妨害しようとする。
ガキっぽい? そんなん知るか。あの人は僕のだ!

自我を持つか持たないかの時期から人の悪意に触れすぎているので、人間不信、疑心暗鬼。
唯一メイコだけが最初からずっと自分を愛してくれていたので、メイコしか目に入らない。
勿論冷静に考える頭は持っている成人型なので、何度も自問自答するけど、
自分にはメイコしかいない。メイコを護りたい。メイコのために尽くしたい。
できればメイコの一番でありたい。という結論に従順に突っ走った結果が今のカイト。

片思いでもめげないけど、メイコに意中の誰かがいたらと考えると夜も眠れない。
絶対に拒絶されないと分かっていても、メイコが自分に向けている想いが自分のそれと同じなのか自信が持てない。
(弟や後輩としての「好き」だったらどうしよう…)。
少しずつ甘えたり弱いところを見せるようになってきたメイコに心の中で悶絶している。


純愛はメイコだけに注ぎ、家族には親愛を、その他の人には友愛を。
自分に好意を向けてくる人には、友情ならば快く受け入れ、愛情であれば口調は柔らかいけどはっきり拒絶を示す。
メイコ以外の人は男女関係なく無害か有害かだけで見ている。
もちろん顔には出さないけれども。大人ですから。


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